マイタケ親父のブログ

五箇山暮らしの事を書いていきたいと思います。

合掌造りの屋根の茅

合掌造り家屋の屋根を葺いてある茅は本来苅安というすすきに似た植物で草木染めの材料として知られています。本来と断ったのは昭和三十年代まで茅葺き屋根が圧倒的に多かった時代はそれらの家々が茅の畑ー茅場を持っていて、その茅は全て苅安だったからです。合掌造りの屋根は急激に茅に代わって瓦になってしまいましたが不用になった茅場は当時の国策も後押しされて杉の苗木が植えられました。五箇山の山の景色がブナやナラの原生林の緑とともに杉の林が濃緑のアクセントになっているのはそのためです。